XREAL Air(Nreal Air)は、スマホに接続することで誰もが手軽にAR体験できるスマートグラスです。
ARとは「Augmenter Reality」の略で、日本語だと「拡張現実」となります。
具体的には、現実に3Dやテキストの情報を加えることで、見ている世界を拡張してくれる技術のことです。
性能が高く比較的安価なこともあり、アマゾン売れ筋ランキングのスマートグラスでも一位を獲得する人気商品になりました。
この記事では、XREAL Air(Nreal Air)の詳細やFANZAのアダルトVRも楽しめるのかについてご紹介します。
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XREAL(旧Nreal)に社名が変更
2023年5月25日に、Nreal(エンリアル)は社名とブランド名を「XREAL」(エックスリアル)に変更しました。
「より多くの人にわかりやすいものを」という目的で、幅広い層へ普及するよう読みやすくしたようです。
これにともない、従来のNreal Airは「XREAL Air」へと商品名も変わっています。
さらに社名変更と同時に、「XREAL Beam」の発表も行ったXREAL。
他のデバイスからのビデオ入力をXREAL Airに出力できるデバイスということで、ガジェットの世界に新しい風を吹かせそうです。
XREAL Airにも今後、機能面の大きな進化を期待したいですね。
Nreal AirはアダルトVRの視聴に不向き
XREAL Air(Nreal Air)はFANZAのVRアプリに対応していないため、アダルトVRを見るにはひと手間かかります。
その方法とは、NVIDIAのCloudXRを使ってsteamVR経由で視聴するというものです。
これは当サイトを見ていただいた方から教えていただきました。
ただし見られると言っても、視界を完全に覆わないため臨場感が弱くなります。
上下左右に隙間があると、どうしても気になってしまうでしょう。
XREAL Air(Nreal Air)を使う場合は、メインの機能であるARに特化したコンテンツがおすすめです。
アダルトVRのデバイスをお探しの方は、以下のページでおすすめのVRゴーグル(ヘッドセット)について解説をしているので参考にしてください。
XREAL AirとVRヘッドセットとの違い
まず私たちVR動画ファンにとって最も気になる、XREAL Air(Nreal Air)とVRヘッドセットとの違いについてご説明します。
XREAL AirはAR(拡張現実)を体験するためのデバイス
XREAL Air(Nreal Air)はVRヘッドセットとは別物であり、AR(拡張現実)を体験するためのデバイスです。
ARとは現実の映像にCGを入れて、見ている世界を拡張するものとなっています。
一方でVRは仮想現実であり、現実世界の映像を介さずに100%バーチャルの世界に浸るものです。
そこでXREAL Airと、代表的なVRヘッドセットとの違いについてご説明します。
製品名 | XREAL Air | MetaQuest3 | VIVE Flow |
---|---|---|---|
タイプ | ARグラス | VRゴーグル | VRグラス |
重量 | 79g (付属品除く) |
515g | 189g (ケーブル含まず) |
価格 | 44,980円 | 74,800円(128GB) | 59,990円 |
メーカー | Nreal | Meta | HTC |
機能 | 3DoF 対応スマホと接続 アダプタでその他スマホとも接続可 |
6DoF MR機能あり Oculus LinkでPC接続対応 |
6DoF 対応スマホと接続 iOS非対応 折り畳める |
特徴 | 軽量、低価格を実現 | 現在売れ筋のVRヘッドセット | 軽量、装着感良好なVRグラス |
まずXREAL Air(Nreal Air)の圧倒的な軽さが目立ちます。
その他には、XREAL Airは6DoFではなく、唯一3DoFである点が挙げられます。
DoF(Degree of Freedom)は自由度のことです。
3DoFはx、y、zの3軸の回転を検知し、6DoFでは3DoFの3軸に加えて、前後左右上下の動きを検知します。
XREAL Airでは3DoFにスペックを抑えた点も、低価格の実現に寄与しています。
MRは複合現実
ここまでに登場したVRやAR以外にも、MRという言葉がありますが「Mixed Reality」という「複合現実」を意味します。
MRは現実世界の中に実在しない物体を表示し、360°どこからも眺められるようにする技術です。
MRはARと似ているように感じますが、現実世界の情報をバーチャル空間に反映させる点で違います。
ARグラスであるXREAL Air(Nreal Air)は、MRモードを利用することでMRの体験もできます。
XREAL Airのおすすめポイント
ここからXREAL Air(Nreal Air)のおすすめポイントを3つご紹介します。
- 高画質・大画面がどこでも楽しめる
- 人間工学に基づいたデザイン
- 非対応スマホもアダプタで対応
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
1.高画質・大画面がどこでも楽しめる
Neral Airは現実空間の中に、高画質な大画面を映し出してくれます。
今までスマートフォンの画面で見ていた映像が、最大201インチの大画面で楽しめるようになります。
まるでプライベートシアターのようですね。
2.人間工学に基づいたデザイン
XREAL Air(Nreal Air)はグラスの掛け心地にもこだわっており、人間工学に基づいて設計されています。
ヒンジもその一つで、最大40°まで広がり、左右それぞれ3つのコイルスプリングによって、顔を優しく包み込んでくれます。
また他製品に比べて、圧倒的に軽く仕上がっているのもユーザーにはありがたいですね。
これは一部の対応スマホとの連携により、映像出力機能をグラスに搭載しない設計にしたからです。
2019年には既に「Nreal Light」が発売されていますが、XREAL Airはあえてスペックダウンすることで、圧倒的な軽量化を実現しました。
3.非対応スマホもアダプタで対応
XREAL Air(Nreal Air)はアダプタを使うことで、非対応スマホでも利用できます。
アダプタには2種類あります。
Nreal Streaming BoxはWi-Fiまたはホットポイントを使って、非対応スマホでもXREAL Airを使えるようにするデバイスです。
しかし、Wi-Fiやホットスポットを使うという点で、使える場所が限られているのはデメリットと言えるでしょう。
さらにNreal Streaming Boxはすでに生産中止になっているので、入手も難しいかもしれません。
現在では2022年10月に発売された、「Nreal Adapter」を使うのがベターです。
Nreal Adapterは市販のHDMI変換コネクターをあわせて使うことにより、XREAL AirをiPhoneなどさまざまなデバイスと接続できるようになります。
特にアップルの「Lightning-Digatal AVアダプタ」がちょうど装着できるようにデザインされているので、iPhoneユーザーはこちらを選ぶのがよいですね。
XREAL Airでできること
ここからはXREAL Air(Nreal Air)でできることを、より具体的にご紹介していきます。
- どこでも大画面のプライベートスクリーンが楽しめる
- Nebura(アプリ)で使える2つのモード
- 日常使いもできるデザイン
- USB Tyape-CならPC接続も可能
上記の内容ついて、詳しく見ていきましょう。
1. どこでも大画面のプライベートスクリーンが楽しめる
XREAL Air(Nreal Air)は私たちの目の前の空間に、仮想の巨大画面を映し出してくれます。
最大201インチにもなるスクリーンは、まさにシアター級の大きさです。
YouTubeはもちろん、U-NEXT、アダルトならH-NEXTの動画作品を大画面で楽しめます。
アダルトコンテンツなら、VR作品よりも2D作品を楽しめそうですね。
2.Nebura(アプリ)で使える2つのモード
Neburaは、Nreal社製のARグラス用のアプリです。
Neburaを対応スマホにインストールし、付属のUSB TYpe-Cケーブルで対応スマホと接続します。
Neburaを起動すると使える「MR Space」では、2つのモードを使い分けることができます。
まず「Air Casting」は、スマートフォンの映像を仮想の大画面として映し出してくれるモード。
そして2つめは、大きなスクリーンで複数のウインドウが使えるという「MRモード」です。
MRモードを起動すると、複数のメニューアイコンが表示され、それぞれのメニューはスマートフォンを使って操作します。
なおこのMRモードは、アダプタを介したiPhoneでは使用できません。
3.日常使いもできるデザイン
XREAL Air(Nreal Air)は79gという軽量設計と、コンパクトなデザインが魅力で、日常使いもできます。
実際には目とグラスの間に小型のディスプレイが搭載されおり、通常のメガネよりもレンズが前面に飛び出しています。
周囲から見ると少し違和感を覚える人もいるかもしれませんが、遠目からでは普通のサングラスのように見えるでしょう。
例えば静かな公園でも、大画面で映画などの映像作品を楽しむことができます。
4.USB Type-CならPC接続も可能
USB Type-C端子が搭載されたパソコンなら、PC接続も可能です。
これは口コミ情報なので公式情報ではありませんが、TypeA-Cケーブルや、TypeA-C変換アダプタでは映像が出力されなかったとのこと。
逆に現在のType-C搭載のiPad Proの映像は、問題なく出力されたそうです。
また「Nebura for Mac」を使うと、AppleのNote PC(MacBook)で、XREAL Airが使えます。
Mac Bookで最大3つのブラウザを起動することができるというのは、魅力的な機能ですね。
Nebura for Macはこの記事執筆時点ではベータ版ですが、Macユーザーには気になる機能です。
XREAL Airの口コミ・評判
ここではXREAL Air(Nreal Air)の口コミをご紹介します。
悪い口コミ
Nebura同様にスマホを操作デバイスに使うVIVE Flowでも、操作性は決して良好ではなさそうです。
スマホでのARグラスの操作には、まだ課題があるのかもしれません。
また音質がイマイチなのは、折角の大画面なのでちょっと勿体無いですね。
良い口コミ
ゴーグルではなくメガネ型という、日常生活で装着し続けられるデバイスであることが、XREAL Airの高評価の理由になっているようですね。
⇒ XREAL Air(Nreal Air)の公式サイトへ行く
XREAL Airのデメリット2つ
XREAL Air(Nreal Air)のデメリットは大きく以下の2点です。
- 視力補正レンズが必要
- Neburaの操作性が悪い
それぞれのデメリットについて、解説します。
1.視力補正レンズが必要
近視の方がXREAL Airを使う場合、視力補正レンズが必要です。
ディスプレイは目の先数cmにありますが、使用上では4m先の大画面を見ることになります。
XREAL Airとメガネの併用は構造上無理があり、専用の視度補正レンズが必要です。
現時点では、公式指定店のJUN GINZA(東京・銀座)でインナーレンズを作成してもらえます。
来店できない方は、度数を連絡するか、使っているメガネを送ると度数を調べてくれます。
グラス自体に視度補正機能がないのも、軽量設計にするための方策だったのかもしれませんね。
2.Neburaの使い勝手がよくない
対応スマホのAndroidでも、MRモードで操作するNeburaの使い勝手がよくありません。
これは大きな画面を小さなスマホで操作するという点に問題があるためです。
今後のアプリの改善に期待しましょう。
XREAL Airのメリット3つ
XREAL Air(Nreal Air)ならではのメリットとして、次の3つを挙げることができます。
- ゴーグルではなくグラスであるというファッション性
- 高画質を実現するディスプレイ
- 安価なARグラス
それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
1.ゴーグルではなくグラスであるというファッション性
XREAL Air(Nreal Air)はグラスなので、まるでサングラスのようなファッションとして使っているように見えます。
ゴーグルのように頭にバンドを巻いて固定するものではないため、周囲の人たちが違和感を覚える可能性は少ないでしょう。
前述のVRヘッドセットとの比較のとおり、XREAL Airは圧倒的に軽く仕上がっています。
一般的なメガネに比べればかなり大きな重量ですが、映画などの視聴時間であれば問題なさそうですね。
移動中といった屋外でも、周囲の目を気にせずに使えるのは大きなメリットでしょう。
2.高画質を実現するディスプレイ
Nrial Airのディスプレイは、片側ずつフルHD画質で映像を映し出します。
サイズは最大201インチの大画面でありながらも、明るさも十分に確保されており、多くのユーザーが高画質を評価しています。
3.安価なARグラス
XREAL Air(Nreal Air)は多くのユーザーが手にできる安価なグラスを目指して開発されました。
前作のNreal Lightからあえて機能を減らすことで、価格以外に軽量化も実現しました。
しかし、加速度センサーを6DoFから3DoFにスペックダウンしたので、本格的なMR、VRデバイスとは言えません。
そのため、使い方は限定的ながらも、多くの方が最初のARグラスとして選べる製品になっています。
XREAL Air 2が新登場
2023年10月にXREAL Airの新型「XREAL Air 2」がリリースされました。
翌月には「XREAL Air 2 Pro」も発売されています。
機種 | Air 2 | Air 2 Pro |
---|---|---|
価格 | 54,980円 | 61,980円 |
解像度 | 1920×1080 | 1920×1080 |
視野角 | 46度 | 46度 |
重量 | 72g | 75g |
XREAL Air 2とProではスペックの差はほぼありません。
ただProには調光機能が付いており、0%・35%・100%をワンタッチで切り替え可能です。
これによって室内の明るさに影響されず、快適な視聴が可能となります。
特に映画を見る方には、最大330インチの大画面が体験できる点がおすすめポイント。
XREAL Air 2 Proで調光LEVEL3(100%)にすれば、まるで映画館にいるような臨場感を味わえます。
対抗馬となるか?RayNeo X2が発売予定
ARグラスの新作「RayNeo X2」が、中国圏での販売をスタートしました。
メーカーは中国系のTCLで、これまでのARグラスよりも本物のメガネに近い外観が特徴です。
重さはおよそ120gと軽量にも関わらず、メモリ6GB、ストレージ128GBの高スペックとなっています。
しかもケーブルなしで約3時間使えるため、海外で翻訳をレンズに映すなんてことも可能。
日本での発売日や価格は未定ですが、ARグラスに革命を起こす存在になるかもしれません。
まとめ
XREAL Air(Nreal Air)は残念ながら、VRエロ動画の視聴には向かないデバイスです。
しかし高画質の大画面は、2D動画を楽しむには最適なツールになるでしょう。
iPhone対応やアプリの操作性の課題はありますが、今後の改善には大きな期待が持てそうですね。
コメント
本記事にnreal airは「アダルトVRの視聴はできません」とありますが、nreal airを使うためのneburaアプリが標準でXR Streamingに対応しているので、NVIDIAのCloudXRを使ってsteamVR経由で視聴可能ですよ。
視界を大幅にカバーするVRデバイスと違いARデバイスは視野角狭いので視聴できるというだけで向いていないことに変わりはないですが、できないわけではないのでコメントさせていただきました。